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白い悪魔 8

2018年7月7日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

砂糖についての続きです。

 

人工甘味料の落とし穴

人工甘味料とは、人工的に合成された甘味料のことをいいます。

砂糖よりも甘味が強く、少量で強い甘さを出すことができるため、清涼飲料や炭酸飲料、ガムなどに多く使われています。

白砂糖の代替甘味料として、スーパーの砂糖売り場でも手にいれることができます。

代表的なものでは、「アスパルテーム」というアミノ酸(アスパラギン酸とフェニルアラニン)から作られたカロリーゼロの人工甘味料があります。

驚くことに、砂糖の200倍の甘さがあるそうです。最近では「特定保健食品(トクホ)」にも入っていたりと、血糖値を上げないので、魅力的に感じ購入されている人もおられるかと思います。

他には、アセスルファムカリウムやスクラロースという人工甘味料も有名です。

これらの人工甘味料は、強い甘味に舌が慣れてしまう事で甘味を感知する感覚が衰えて、ますます甘いものを食べすぎてしまうことがあります。人工甘味料は甘いものへの依存性が大変恐ろしいのです。

ダイエット目的で人工甘味料を使っているのに、脳や舌が麻痺してしまい、結局別の食品で甘いものを食べ、結果として太っていく人もいます。

また、カロリーゼロの人工甘味料を摂っているはずなのに、血糖値が上がるという不思議な現象がおこります。

強い甘味である人工甘味料を摂ると、脳では糖質を摂ったものだと錯覚をおこしてしまい、血糖値を上げようとします。

人間にはもともと肝臓にグリコーゲンという糖質(ブドウ糖)のストックがあるのですが、血糖値を上げるときには、肝臓のストックを分解してブドウ糖を作り出します。この働きを「糖新生」というのですが、糖新生をするためには、「副腎」から出る「コルチゾール」や「ノルアドレナリン」というホルモンが必要になってきます。

これらのホルモンを分泌するために、副腎が働きますから、人工甘味料の摂りすぎも、副腎を疲弊させてしまう原因になります。

「アスパルテーム」に関していえば、脳神経に対する強い興奮作用があることが分かっています。

アスパルテームを構成するアミノ酸の「フェニルアラニン」は、ドーパミンという興奮作用のある神経伝達物質を作り出します。

これにより、うつ症状や認知症などの脳機能の低下につながる恐れがあります。

また自閉症のお子さんの場合にはアスパルテームを構成するもう一方のアミノ酸「アスパラギン酸」が大きな問題にもなります。

「アスパラギン酸」は「グルタミン酸」同様、脳内の神経伝達物質として働いていて、神経を興奮させる作用があります。

「アスパラギン酸」はその名の通り、アスパラガスから発見されたアミノ酸です。アスパラガスのほか、大豆などの豆類やかつおなどに含まれています。

「アスパラギン酸」に関してもやはり、食品添加物・人工甘味料(アスパルテーム)としての摂取を制限していき、天然の食材はバランスよく食べるようにしましょう。

ダイエットや健康ブームにより、人工甘味料入りの健康飲料などが普及していますが、まったく健康とは程遠い飲料になっているということを覚えておいてください。

白い悪魔 7

2018年7月6日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

砂糖についての続きです。

 

子供への影響

今まで話してきたことと重複しますが、子供への影響として、別に述べていきます。

 

落ち着きのない子供になる

血糖値を上昇させ、かつアドレナリンの分泌を促すため、常に興奮状態になります。

そのため、いわゆる「落ち着きのない子供」になってしまいます。

じっとしていられなかったり、急に大声や奇声を発したり等の症状が代表的です。

 

キレやすい子供になる

アドレナリンは攻撃ホルモンと呼ばれる強烈な脳内物質で、脳を興奮させ攻撃的な性格にする元です。

ちょっとしたことで怒ったり、暴力的になったり、異常なほど駄々をこねたり…いわゆる「キレやすい子供」になります。

そうかと思ったら、急に覚めた態度をとったり、静かになったりもします。

これは脳内物質が切れた証拠。

 

病気にかかりやすくなる

腸は体の免疫細胞の60%以上が宿っている非常に重要な器官です。

消化しきれなかった砂糖(糖質)は腸に負担をかけます。

その結果、腸の機能を狂わせてしまいます。

しょっちゅう風邪を引いたり、原因不明の頭痛や発熱、花粉症にもかかりやすい病弱な子供になってしまいます。

 

糖尿病

糖尿病というと中年以降の病気のイメージですが、もはやそれは過去のものです。

今では20歳以下の子供に発症する例が増えていて、なんと2014年の統計では世界で2万人以上の子供が発症しています。

さらに驚くことには、0歳の乳児に発症してしまう例も少なくないそうです。

これは、母親の砂糖(糖質)摂取過多によるものです。

子供に直接砂糖(糖質)を与えなくても、母乳を通して赤ちゃんに吸収されるからです。

 

うつ病

脳に大きな負担をかけますので、うつ病の発症率が高まります。

脳への負担は非常に大きなものですので、この負担を強い続ければ、やがては20代や30代という年齢で若年性アルツハイマーが発症する可能性もあります。

 

骨を脆くする

砂糖を摂取すると体内が酸性になります。それを中和するためにカルシウムが消費されます。

消費されるだけのカルシウムを普段からきちんと摂取していればよいですが、不足すると骨からカルシウムが溶かされてしまいます。

その結果、骨は脆くなり、ちょっとした運動や軽く転んだだけでも骨折してしまうようになります。

 

低体温

平熱が35℃台の低体温になる可能性があります。

低体温は、たふだ単に冷え症のように寒さに弱くなったりするだけでなく、病気への抵抗力が極端に弱くなることもわかっています。

現代の役3割の子供が低体温であるという事実。

これも砂糖(糖質)の摂り過ぎと深い関係があると思われます。

 

 

白い悪魔 6

2018年7月4日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

砂糖についての続きです。

 

冷え症

砂糖特に白砂糖は体を冷やします。

その理由は以下の3つです。

血糖値の急上昇&急降下

砂糖は、食べると体の中にすぐに吸収されます。
そうすると、血液中にブドウ糖が一気に大量放出されます。

それが血糖値が急上昇する原因です。

上がりすぎた血糖値を、元に戻さなければいけない!ということで、今度はインスリン(ホルモンのひとつ)が大量に分泌されて、血糖値をグンと下げるのです。

それが血糖値が急降下する原因なのですが、この時、体温も一緒に下がってしまいます。

また、体が脂肪を燃やす時(脂肪燃焼)に熱を発生させて、体温を保っているのですが、インスリンが多いと脂肪燃焼がうまくできなくなります。

そうすると、脂肪が燃やせない=熱が発生しない=体温が下がるということにつながるわけです。

 

ビタミンB不足

白砂糖は体に良くないとされているのは、糖以外のビタミンやミネラルは全部取り除かれてしまっているからです。

ですから、糖以外はなにも栄養素は入っていません。「白い炭水化物の塊」になるわけです。

炭水化物は体の中に入ると糖質になり、エネルギーとして使えるように変わります。
その時にビタミンBやカルシウムなどが必要になります。

ですが、白砂糖には糖以外の成分がないのでビタミンBもカルシウムももちろん入っていません。

となると、体内にあるビタミンBなどを使ってエネルギーに変えるしかありません。

つまり、白砂糖の入った甘い物をたくさん食べれば食べるほど、炭水化物は増え、体内にあるビタミンBはどんどん使われてしまって、ビタミンBが不足してしまうわけです。

ビタミンBは血液の中の赤血球を作ってくれます。
そのビタミンBが足りなくなると、赤血球が減り、血液の質も量も減ってしまい、血がドロドロになったり、血流が悪くなってしまいます。

それが原因で体内に熱がうまく届かなくなり、冷えにつながるのです。

ちなみにビタミンBは、神経の働きを正常に保つ働きがあるのですが、ビタミンB不足から”自律神経が乱れる”という問題も起こります。

 

自律神経が乱れる

白砂糖をたくさん食べて、ビタミンBが少なくなる、ということからつながるのが”自律神経の乱れ”です。

心臓を動かしたり、汗をかいたりすることなど、無意識のうちに自動で働く神経を自律神経と言います。
この自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」という神経があり、それぞれ血管の働きに大きく影響しています。

交感神経=血管がひきしまって縮まる

副交感神経=血管がゆるむ

このような働きをバランスよく切り替えることで、体内の血流がよくなり、体温を保つことができるのです。

つまり、自律神経が乱れてバランスが崩れてしまうと、血流も悪くなって”冷え症”を引き起こす原因になってしまうのです。

白い悪魔 5

2018年7月3日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

砂糖についての続きです。

 

生殖器への影響

女性の主要な生殖器である子宮は、脂肪や粘液が蓄積されやすい部位です。

卵などの重い動物性食品・堅く焼いた食品・過剰な塩分摂取は、この堆積を促進させる要因となり、中でも砂糖・濃縮甘味料・乳製品・冷たい飲み物など極端な食品の組み合わせによって、子宮嚢胞や線維腫が形成されます。

卵管が閉鎖されると、卵子と精子が結合できず、受胎は失敗に終わります。つまり不妊になり易いのです。

各症状を引き起こす原因となる食べ物の組み合わせは多少異なりますが、月経前症候群・生理不順・子宮内膜症・類皮腫・膣のおりもの・カンジダ膣炎などのカンジダ症・子宮頚部疾患も現れてきます。

中年期の女性に見られるほてりや膣の乾きなどの更年期障害も、食べ物の過剰分が直接の引き金になっています。
男性の場合には、とりすぎた脂肪や粘液が集積すると、前立腺肥大になりやすいです。

堅い脂肪の余剰分や嚢胞がこの小さな臓器の周辺に堆積して、泌尿器系・生殖器などの疾患が引き起こされます。

睾丸も、木の実やドングリなどの固く濃縮・収縮された食品の影響を受けやすいです。

生殖器内に蓄積された過剰物質は、不妊症・性行為感染症・性機能障害の主要原因となり、それに付随して、精神的・心理的不安や病気も見られるようになります。

 

 

 

白い悪魔 4

2018年7月2日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

砂糖についての続きです。

 

肌への影響

前回の腸内環境の所でも触れましたが、悪玉菌優位の腸内環境では腸内で異常発酵が起こり、毒素がたまることから便秘やニキビ・肌荒れを引き起こします。

またそれ以外にも、砂糖のような糖質の過剰摂取では、ビタミンB1が大量に消費されてしまいます。

ビタミンB群は皮膚の新陳代謝に関わる栄養素で、不足するとターンオーバーがスムーズにいかなくなるばかりか、疲れやすくなるなどの問題も出てきます。

また、糖化という現象が老化の原因になります。

血流も悪くするので、ターンオーバーがスムーズにいかなくなります。結果、肌荒れを起こします。

 

 

肝臓への影響

過剰な砂糖(糖質)の摂取は内臓にも大きな負担をかけます。

消化しきれなかった砂糖(糖質)は免疫力を狂わせ、アトピーの原因物質を排除しきれなくさせます。

この結果、アトピーが発症します。

ちなみに、アトピー患者の30%は脂肪肝だとも言われています。

肝臓は体内に入ってきた有害物質を解毒してくれる重要な器官です。

それが機能しなくなるのですから、アトピーが発症してしまうのです。

 

骨への影響

砂糖のような酸性食品を多く摂取すると、体内では中和するためにアルカリ性である「カルシウム」が消費されます。

通常、血液中のカルシウムで中和していくのですが、大量に消費され血液中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムを溶け出させて補充することになります。

すると骨が弱くなり、骨粗しょう症の原因となります。

 

歯への影響

言わずと知れていますよね?

 

糖尿病

当然、糖尿病にもかかりやすくなります。

 

 

 

白い悪魔 3

2018年6月30日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

砂糖についての続きです。

 

肥満や糖尿病の問題

砂糖と肥満の関係に関しても、インスリンというホルモンが影響しています。

人間は血糖値が下がると、血糖値を上げるために、空腹を感じる仕組みとなっています。

砂糖を摂取後、高血糖となり、その後インスリンが働き血糖値が低下します。

すると、空腹を感じて、手っ取り早く甘い物を食べてしまい、再び急激な血糖値上昇と低下の乱高下が繰り返されて、食欲の無限ループが続いてしまいます。これが、砂糖を沢山摂ることで、過食傾向となる理由です。

また、インスリンは脂肪を体内にため込む働きがありますので、インスリン分泌が過剰になるような食生活では肥満へ一直線です。

脂肪を体内にため込むインスリンの影響で内臓脂肪が増えてくると、「インスリン抵抗性」といってインスリンが効きにくい体になってしまうのです。

こうなってしまうと、通常のインスリン量では、血糖値は下がらなくなりますから、インスリンを分泌している臓器である膵臓(すい臓)がインスリンを沢山分泌しようと酷使されていきます。

このまま、インスリンが過剰に出るような食生活を続けていくと、膵臓(すい臓)が疲れきってしまい、今度はインスリンが出にくくなる糖尿病(2型糖尿病)になってしまいます。

 

腸内環境の悪化

砂糖は腸内環境を荒らす原因になります。なぜならば、悪玉菌の好物が砂糖だからです。

腸内の悪玉菌が優位になることで、腸内の異常発酵(腐敗した肉などのたんぱく質をもとに、腸内微生物によって毒素が産生される)が繰り返されていき、より一層、腸内に「カビ」や「悪玉菌」が増えるというような悪循環になっていきます。

この「カビ」の代表格が、「カンジタ菌(カンジダ菌)」です。砂糖などの糖質を餌に増殖します。

このカンジタ菌は誰にでも住み着いている常在菌なのですが、増えすぎてしまうと厄介なことが体内で起こります。
カンジタ菌の増殖で起こる不定愁訴が下記です。
・頭に霧がかかったようになり、集中力の低下をまねく
・腸内環境の悪化、便秘や下痢
・異常な眠気やだるさ、食後の眠気
・甘い物の過食
・アトピーや皮膚の疾患、その他アレルギー

カンジタ菌が一度体内で増えてしまうと中々減るのが容易ではなく、さらに甘いものへの欲求がやまず、糖質をふんだんに食べてしまうことで、さらなるカンジタ菌の増殖につながるという悪循環におちいるのです。

そして、腸内環境が荒れてしまうことで、免疫力の低下やアレルギーを引き起こすこともあります。腸には、有害物質を体内に入れないようにバリア機能の働きがあるのですが、カンジタ菌などの悪玉菌の影響で、そのバリアが壊れ、アレルギー物質や有害物質が、血液を通り全身に運ばれてしまいます。すると、体内で異物と認識することで様々なアレルギー反応が起こってしまいます。

白い悪魔 2

2018年6月29日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

砂糖についての続きです。

 

砂糖の種類

原料によって、

・甘蔗糖(かんしょ糖)
・甜菜糖(てんさい糖)
・やし糖(ココナッツシュガー)

色によって、白砂糖・赤砂糖・黒砂糖などと分類できます。

甘蔗糖(かんしょ糖)は「サトウキビ」から作られる砂糖です。一番よく使われている砂糖となります。

サトウキビの主成分であるショ糖と蜜を分けずに作られるのが、「黒砂糖(黒糖)」です。

もう一方が、サトウキビから蜜を取り出し精製することで、「ショ糖」がメイン成分となる「精製砂糖」(上白糖、グラニュー糖、三温糖など)になります。

黒砂糖(黒糖)には、蜜由来の豊富なミネラル成分が含まれますが、白砂糖(上白糖、グラニュー糖)には黒砂糖のようなミネラルは含まれないです。

三温糖は、白砂糖(上白糖、グラニュー糖)と比べると、微量にミネラル成分が含まれてはいるものの、ほんのわずかなミネラルの量ですから、白砂糖より体によいということは決してありません。むしろ、「上白糖を分離して残った糖液を数回加熱してからめる色を付けた砂糖」なので、メイラード反応した砂糖=焦げた砂糖となります。発がん率は白砂糖よりも高いかもしれません。

スーパーで見かける「きび糖」という砂糖もありますが、これは黒砂糖の不純物を少しだけとりだして、ミネラルを少し残している砂糖です。

精製された白砂糖や三温糖と、精製されていない黒砂糖の中間位置的な砂糖となります。

 

 

砂糖の害

白い砂糖が体にとって良くないことは、何となくでもほとんどの人は既にご存知かと思います。

では、何故体にとって良くないのでしょうか?

 

砂糖(糖分)が体と脳に及ぼす影響のメカニズム

砂糖(糖質)が方だと脳に影響を及ぼすメカニズムをお話していきましょう。

ポイントは血糖値と脳内物質です。

 

低血糖症の問題

砂糖を摂ると、体内では消化酵素が働き、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解されます。

この最小単位あるブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)にまで分解されたのち、小腸で吸収されたブドウ糖(グルコース)により、血糖値が上がります。

砂糖の場合は、お米やイモ類のような多糖類と比べると、分解・吸収速度が早く、急激な血糖値上昇がおこります。

なぜ、急激な血糖値上昇が体にとってよくないのでしょうか。

それはインスリンという血糖値を下げるホルモンとの関係にあります。インスリンは食事スタート時よりも、一歩おくれて分泌される特徴があります。

お米などの多糖類のように、分解されるのに時間がかかる食品であれば、通常のインスリン分泌のタイミングでも間に合います。

しかし、ブドウ糖入りのジュース、白砂糖のように吸収速度の速い食品では、インスリン分泌が間に合いません。

すると、急激に血糖値が上がってしまうのです。

さらに、遅れて分泌されてしまったインスリンの影響で、今度は血糖値が下がりすぎてしまい、低血糖となります。

一気に上がったものを、また一気に下げようとする訳なので、血糖値のバランスは崩れ、体と脳に大きな負担がかかる訳です。

これで終わりではありません。

血糖値の急降下を防ぐために、次の物質が脳内に放出されます。

それが攻撃ホルモンとも呼ばれるアドレナリンです。

アドレナリンは無理やり血糖値をもとに戻そうとするため、さらに体と脳に負担がかかります。

まるでジェットコースターのように血糖値のアップダウンを繰り返す…これが砂糖(糖質)が身体と脳に影響を与えるメカニズムです。

 

精神面への影響

砂糖のような精製された糖質を過剰に摂ると、イライラやキレやすくなる、うつ傾向や不安感などの精神面での症状が出てしまうことがあります。

これは、先に述べたアドレナリンが関わっています。

アドレナリンは興奮作用があり、過剰の場合はイライラ感やキレやすくなることもあります。

また、ノルアドレナリンの過剰は不安感や恐怖感というような問題が生じます。

こうした現代の精製された砂糖の普及が、キレやすい子供を増やしていると警鐘を鳴らす専門家もいます。

うつ病で治療している人の中でも、実はうつ病ではなく、精製された砂糖の過剰摂取による低血糖症が精神疾患の原因だったという人は少なくはありません。

こうした人は、精製された砂糖をやめるだけで、症状が落ち着いていくことがあります。

白い悪魔 1

2018年6月27日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

私は甘いものは大好きで、体に悪いと分かっていてもついつい食べてしまいます。

でも、砂糖って虫歯になるだけでなく、他に何が悪いのでしょう?

白い悪魔とも呼ばれていますが、何故白い悪魔なのでしょう?

今回からは「白い悪魔」=砂糖についてお話していきましょう。

 

砂糖とは

代表的な甘味料で,純粋なものは化学上はショ糖と呼ばれる。原料作物としてはサトウキビとテンサイが世界的に一般的。

原料を圧搾機で圧搾(サトウキビ)または浸出がまで浸出(テンサイ)させて得た液を,加熱・濃縮して結晶化させ,遠心分離機で結晶(粗糖)と糖蜜に分離。

粗糖を溶解し,脱色など精製を行って結晶化させたものが精製糖で,これはその結晶の大きさにより,最も細かい車(くるま)糖(いわゆる白砂糖),より大きなざらめ(双目)糖に大別される。他に加工糖として氷砂糖,角砂糖,粉砂糖などがある。

 

精製法

製糖および精糖は、精製、結晶化、分蜜の工程でできあがる。

サトウキビの例で説明すると、サトウキビを刈り取り、茎から液汁を絞り取る。この糖汁に石灰を加え沈殿濾過(ろか)して不純物を除去したのち、蒸発缶で濃縮する。

これをさらに真空結晶缶によって濃縮し、結晶種(だね)として砂糖の小さい結晶を加えると、それを核として過飽和なショ糖が結晶化するので、遠心機にかけ糖蜜分を分離する。

これが原料糖である。日本へはこの状態で各国から輸入される。

精糖工場では原料糖を一度温水で溶解し、活性炭、イオン交換樹脂などで精製し、濃縮缶に入れて減圧下で濃縮する。

過飽和状態になったとき、結晶種を加えて結晶をつくる。種を多く加え急速に冷やすと、車糖のような細かい結晶のものができ、種を少なくして時間をかけて冷却すると、ざらめ糖のような大きい結晶が得られる。

結晶ができたら遠心機にかけ母液と分離し、のち乾燥・冷却し、製品となる。
甜菜糖はサトウダイコンを洗浄後薄く切り、浸出装置内に導き、温水を用いて糖分を浸出する。糖液を精製、濃縮後、甘蔗糖の精糖と同様、結晶化、分蜜、乾燥、冷却が行われる。

 

糖質としての分類

糖質には、「単糖類」・「二糖類」・「多糖類」があります。

「単糖類」というのは、これ以上分解ができない糖類のことで、ブドウ糖(グルコース)・果糖(フルクトース)・ガラクトースなどがあります。

砂糖の主成分「ショ糖(スクロース)」は、単糖類であるブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が結合した糖であり、「二糖類」の一種です。
主な二糖類は下記になります。

「二糖類」
麦芽糖(マルトース)=グルコース+グルコース →さつまいも、水あめなどに含まれる
ショ糖(スクロース)=グルコース+フルクトース →サトウキビ、てん菜などに含まれる
乳糖(ラクトース) =グルコース+ガラクトース →牛乳に含まれる

また、「多糖類」には、お米やイモ類がありデンプンともいわれます。これらの食品は、ブドウ糖(グルコース)がいくつも繋がって構成されており、単純な構成である単糖類や二糖類と比べて、消化されるのに時間がかかるという特徴があります。

妊婦と歯科 3

2018年6月26日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

妊婦さんについての続きをお話していきましょう。

 

妊娠中のレントゲン撮影

わたしたちは日常生活の中で常に自然放射線と呼ばれている微量の放射線にさらさられており、これを自然被爆と呼びます。

自然被爆には太陽や宇宙空間から降り注ぐものなどごく身近なところに多く存在しています。

妊娠中にレントゲン撮影をすると放射線による被曝が胎児に影響を及ぼすのではないかと心配される方も多いと思いますが、歯科でのエックス線撮影に際しての被爆は一日の自然被爆の約3分の1以下で、被爆としてはごく微量です。(デンタル撮影:0.01mSv、パノラマ撮影:0.03mSv)

また、防護用エプロンの着用で、腹部を十分に遮断できますし、歯科での撮影部位は性腺・子宮から離れています。

従って、過度に心配される必要はありません。

適切な診断・治療を行うためには必要があるならば撮影した方が良いです。

 

 

妊娠中・授乳中の麻酔

・妊娠中の麻酔について

通常、歯科麻酔の使用量は少なく、局所分解されますので心配はありません。

・授乳中の麻酔について

局所麻酔薬は母乳中に移行しますが、乳児に与える影響は少なく米国小児科学会の見解では授乳時にも使用してもよいとされています。

 

妊娠・授乳中の服薬

・妊娠中の服薬

最も危険な時期は妊娠初期(特に4~8週)です。

不安、心配な場合は必ず医師・歯科医師・薬剤師に相談することが大切です。自分で勝手に判断して服薬しないようにして下さい。

あくまでも有益性投与が原則で、症状改善の為にも薬物を服用する必要がある場合があることを理解して下さい。

 

・授乳中の服薬

多くの場合、母乳中に移行する量は母親に投与された薬の1~2%を超えることはありませんので、乳児に与える影響は非常に少ないと云われています。

ただ、乳児の場合、特に生後1週間以内の新生児においては、薬を代謝する能力が不十分ですので注意が必要です。

そのような場合は、人工乳(ミルク)を用意したり、事前に母乳を搾乳し保存しておくようにしてください。

 

 

妊婦と歯科 2

2018年6月25日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

妊婦さんについての続きをお話していきましょう。

 

妊婦と歯科治療

基本的に歯科治療ができない時期というのはありません。

おかあさんのからだの状態、赤ちゃんの状態を併せて、それぞれの時期(前期・中期・後期)での歯科治療の留意点をお話しします。

1.妊娠前期

妊娠の初期は胎児の各器官の形成期であり母体にとっても胎盤の成熟期です。

したがって妊娠中で一番不安定な時期といえます。

この時期の歯科治療としては、除痛を目的とした対処療法に留めた方が良いでしょう。

妊娠の可能性のあるときは前もってお話しください。

 

2.妊娠中期

中期は胎児、母体ともいちばん安定している時期といえます。

この時期にできるだけの処置をすると良いでしょう。

抜歯等の治療もほとんど問題はありませんが、特に不安を抱かれる方は可能なら出産後に処置しましょう。

ただ、お薬の服用には注意点もありますので、歯科医あるいは産婦人科医の先生ともよく相談するようにしましょう。

 

3.妊娠後期

妊娠後期になると子宮底がみぞおちのあたりまで上がり、心臓や肺も圧迫されるため、動悸や息切れが頻繁になります。
この時期もあまり問題なく歯科処置が可能ですが、ただ同じ姿勢を長く続けると腹部を圧迫し苦しくなることもありますので、治療時間などに注意が必要です。

 

 

 

 

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