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白い悪魔 3
2018年6月30日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
砂糖についての続きです。
肥満や糖尿病の問題
砂糖と肥満の関係に関しても、インスリンというホルモンが影響しています。
人間は血糖値が下がると、血糖値を上げるために、空腹を感じる仕組みとなっています。
砂糖を摂取後、高血糖となり、その後インスリンが働き血糖値が低下します。
すると、空腹を感じて、手っ取り早く甘い物を食べてしまい、再び急激な血糖値上昇と低下の乱高下が繰り返されて、食欲の無限ループが続いてしまいます。これが、砂糖を沢山摂ることで、過食傾向となる理由です。
また、インスリンは脂肪を体内にため込む働きがありますので、インスリン分泌が過剰になるような食生活では肥満へ一直線です。
脂肪を体内にため込むインスリンの影響で内臓脂肪が増えてくると、「インスリン抵抗性」といってインスリンが効きにくい体になってしまうのです。
こうなってしまうと、通常のインスリン量では、血糖値は下がらなくなりますから、インスリンを分泌している臓器である膵臓(すい臓)がインスリンを沢山分泌しようと酷使されていきます。
このまま、インスリンが過剰に出るような食生活を続けていくと、膵臓(すい臓)が疲れきってしまい、今度はインスリンが出にくくなる糖尿病(2型糖尿病)になってしまいます。
腸内環境の悪化
砂糖は腸内環境を荒らす原因になります。なぜならば、悪玉菌の好物が砂糖だからです。
腸内の悪玉菌が優位になることで、腸内の異常発酵(腐敗した肉などのたんぱく質をもとに、腸内微生物によって毒素が産生される)が繰り返されていき、より一層、腸内に「カビ」や「悪玉菌」が増えるというような悪循環になっていきます。
この「カビ」の代表格が、「カンジタ菌(カンジダ菌)」です。砂糖などの糖質を餌に増殖します。
このカンジタ菌は誰にでも住み着いている常在菌なのですが、増えすぎてしまうと厄介なことが体内で起こります。
カンジタ菌の増殖で起こる不定愁訴が下記です。
・頭に霧がかかったようになり、集中力の低下をまねく
・腸内環境の悪化、便秘や下痢
・異常な眠気やだるさ、食後の眠気
・甘い物の過食
・アトピーや皮膚の疾患、その他アレルギー
カンジタ菌が一度体内で増えてしまうと中々減るのが容易ではなく、さらに甘いものへの欲求がやまず、糖質をふんだんに食べてしまうことで、さらなるカンジタ菌の増殖につながるという悪循環におちいるのです。
そして、腸内環境が荒れてしまうことで、免疫力の低下やアレルギーを引き起こすこともあります。腸には、有害物質を体内に入れないようにバリア機能の働きがあるのですが、カンジタ菌などの悪玉菌の影響で、そのバリアが壊れ、アレルギー物質や有害物質が、血液を通り全身に運ばれてしまいます。すると、体内で異物と認識することで様々なアレルギー反応が起こってしまいます。