歯周病治療
歯周病治療について
歯を失う二大原因をご存知ですか?
歯を失う原因のほとんどが歯周病とむし歯です。
日本の成人の8割、世界中で一番多い身近な病気と言われています。
重症化するまで痛みがないため、気づかないうちに進行してしまいます。
歯周病への対策は早期発見・早期治療を行うことが重要です。
その為には、定期健診を受け、正確な診断と適切な処置を受けることが重要です。
定期健診で歯周病から歯を守っていきましょう。
歯周病とは?
歯周病の発症は歯周病原菌(Pg菌など)の感染によって起こり、
歯周組織である歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気です。
歯ぐきだけが炎症を起こし、赤く腫れている状態を「歯肉炎」といい、これは歯周病の初期症状です。
よく使われる「歯槽膿漏」という言葉は、進行した歯周病のことを指します。
検査方法
歯周病進行度検査を行い、どれくらい歯周病が進んでいるか診査します。
中等度歯周病以上の場合は「デンタル14枚法」や「口腔内写真12枚法」の2つの検査をさせて頂くこともあります。
歯周ポケット精密検査
歯周ポケットの深さを調べて判定します。
デンタル14枚法
様々な角度から写真を撮ることでより正確で精密な検査を行います。
口腔内写真12枚法
写真のように撮影することでほとんどすべての部位を撮影できます。
ご自身のお口の状況を正確に知ったうえで
治療を進めていきましょう!
歯周病治療方法
歯周病基本治療
歯周病治療で初めに行われる治療が歯周病基本治療です。
歯ぐきの中にたまっている細菌のかたまりである歯石や歯垢を、専用の器具で出来る限り取り除く処置をします。これをSRP(スケーリング・ルートプレーニング)と呼んでいます。
症状によっては60分で複数回かかることもあります。
非常に大切な治療です。回数もかかりますが頑張って受診してください。
歯ぐきの下には、こんなにたくさんの歯石が隠れています!
歯周外科治療(フラップ手術)
通常の歯石除去では改善できない深いポケットに細菌が生息し、
炎症が治まらない部位に対して行います。
部分的に歯ぐきを切開して、明視下にし、徹底的に歯石や歯周病原因菌を取り除きます。そしてポケットを減少させるために、デコボコになってしまった骨をきれいに整え、歯ぐきを元通りに縫合します。
歯周再生療法とは
歯周外科治療の際に、歯周病によって失われた歯周組織(骨や歯と骨をつなぐ靭帯のような組織など)を、歯科材料を用いてよみがえらせる再生治療のことです。
手術の際にバイオテクノロジーを利用することで、人間の身体が本来もっている再生能力により、失われた歯周組織をよみがえらせることができます。
再生療法には、人工骨や組織再生能をもった薬剤を使用します。
歯周病治療で大切なこと
定期健診+正しいブラッシング+健康的な生活
定期健診
むし歯や歯周病の早期発見はとても大切です。
3ヵ月に1回定期健診を行いましょう。
正しいブラッシング
歯周病予防のために正しい歯磨きの方法を覚えて、実践することは非常に重要です。
毎日正しい方法で歯磨きができるように、当院ではその人個人のお口に合った歯磨きの方法をご指導致します。
健康的な生活
歯周病のきっかけは細菌感染ですが、喫煙や多量の飲酒、睡眠不足や食生活の乱れによっても歯周病は悪化していきます。
歯周病になりにくい生活習慣を心がけましょう。
15歳と65歳の健康なお口の中です。しっかり取り組むことで健康なお口を維持できます。