ブログ
ブログ切り替えはこちらから
虫歯予防法 その7 唾液改善法
2018年5月9日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
今回は唾液の改善法をお話していきましょう。
唾液の質や量が低下してしまう要因は次の5つが挙げられます。
・薬の副作用
・病気
・ストレス
・生活習慣の乱れ
・加齢
唾液の質や量の改善には主に次の5つが挙げられます。
・水分摂取量を増やす
・よく噛む
・生活習慣の見直し
・鼻呼吸を意識する
・唾液腺マッサージを行う
水分摂取量を増やす
唾液は1.0~1.5ℓ分泌されますが、体内に水分が足りていなければ分泌量は落ちていきます。
水分補給をこまめにすることは、唾液分泌量増加に役立ちます。
水分補給に1番適しているのはやはり水です。しかも常温。常温が良い理由は、本来腸で吸収されて肝臓へ送られる水が、冷水では胃から細胞の外を通ってすぐに汗や尿として体の外へ出て行ってしまうからです。
適していないものは、緑茶やコーヒーなどのカフェインが含まれた飲料はカフェインの利尿作用により、逆に体外に水分が出てしまいます。
1番適していないのはアルコールです。
よく噛む
唾液は、よく噛むことによって分泌が盛んになります。(刺激時唾液)
唾液がたくさん分泌されるようになると、常に新しい唾液が作られ続けるようになるため、質も改善されていきます。
食事で噛む際数を増やすことが1番望ましいのですが、それが難しい場合はガムがおススメです。
ただ、ガムを噛んで虫歯になってしまっては意味がありませんので、ガムはキシリトールが良いでしょう。それもキシリトールが最低75%配合のものが良いです。
生活習慣の見直し
唾液減少の原因の一つにストレスがあります。
ストレスがたまりやすい生活かどうかを振り返ってみましょう。また、適度な運動はストレス解消になりますし、健康にもよいので適度な運動を行いましょう。
また、自分へのご褒美として、適度な甘いものやお酒は良いですが、あくまでも適量です。毎晩飲み歩いたりするのはお勧め出来ません。
一番悪いのは、ストレス解消の為と称しての喫煙です。
喫煙は体の血流を悪くし、唾液量と質も低下します。もちろん、体には非常に悪いです。注意しましょう。
鼻呼吸を意識する
口で呼吸すると、口が乾いてしまいます。そうすると細菌が増えてしまいます。
また、鼻はフィルターの役割をしているので、鼻呼吸でないと、ウィルスなどの細菌を直接身体に取り込んでしまうので、風邪などもひきやすくなってしまいます。
出来るだけ鼻呼吸を意識しましょう。
唾液腺マッサージを行う
唾液腺をマッサージで刺激して分泌を促す方法です。
唾液腺は3か所あります。それぞれのマッサージ法は以下の通りです。
ただし、注意も必要です。唾液腺自体に問題がある人はマッサージは出来ません。
また、口やのどにガンがある方、不整脈がある方、メタボリックシンドロームの方は耳下腺のマッサージはしてはいけません。
テレビを見ながらなど、空いた時間で出来ますので、是非どうぞ。
虫歯予防法 その6 唾液について
2018年5月8日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
今回は唾液についてお話していきましょう。
唾液は成人で1日1.0~1.5ℓ分泌されます。(ご高齢の方で0.5~1.0ℓ)
睡眠時は分泌量は極端に減少し、8時間で48㎖になります。
唾液の作用
1.消化作用
唾液にはデンプンを分解する酵素が含まれています。デンプンを分解し糖に変えてくれます。お米をよく噛んでいると甘くなっていくのはこのためです。
2.修復作用
歯を再石灰化してくれます。
3.緩衝作用(中和作用)
口の中の酸を中和してくれます。
4.洗浄作用
歯の表面についた食べかすを洗い流してくれます。
5.殺菌・抗菌作用
唾液中にはいくつもの抗菌因子(リゾチーム、ラクトフェリン)が含まれています。
6.湿潤作用
食べ物を飲み込みやすくしたり、潤滑材の様に粘膜や歯の表面を滑らかにする作用があります。
7.溶解作用
食物中の味成分を溶解して味覚の発現を助ける作用があります。
唾液が出なくなると、上記の作用が得られなくなるため、様々な症状が出てきてしまいます。
それでは、次回は改善法についてお話ししましょう。
虫歯予防法 その5 歯に関するその他の因子
2018年5月7日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
GWはどのようにお過ごしになりましたか?
さて、前回まではカイスの輪の一つ歯に関する中で一番重要な歯の質と、それを強化するフッ素についてお話ししました。
今回はそれ以外の歯に関することをお話していきましょう。
歯に関する他の因子は、「歯の形状」「歯並び」「唾液量」「唾液の質」が考えられます。「遺伝」も少しだけ関与します。
歯の形状
私たちの歯は正常な形でも、凹凸や溝(裂溝)があり、磨き残しやすいです。
「磨いている」のと「磨けている」のは違います。歯科衛生士から正しい磨き方を指導してもらうことが大切です。
歯並び
歯並びが悪いと見た目も悪いですが、しっかりとしたブラッシングがし難いです。
理想的には強制治療を受けた方が良いでしょう。
遺伝
厳密な意味での虫歯になりやすさと遺伝は、関連が薄いです。
ただ、歯並びや唾液の質、性格などは遺伝に関連するものです。これらは多少なりとも虫歯のなり易さに関連するといえるでしょう。
唾液量・唾液の質
歯を再石灰化してくれるのは唾液です。唾液の量が多ければ、再石灰化しやすいです。また、唾液の質が良ければ、それも再石灰化しやすいです。
唾液の量や質の改善については、次回以降で詳しくお話ししましょう。