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歯原性菌血症
2018年7月25日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
今回は歯原性菌血症についてお話していきましょう。
歯原性菌血症
歯原性菌血症とは、お口の中の細菌(虫歯菌や歯周病菌など)が、口の中の傷口から血管内に侵入する現象です。
このお口の中の細菌は、血管の内膜にお粥のような柔らかい沈着物となってたまっていき、内膜はどんどん厚くなります。
このようにしてできた血管のコブをプラーク(粥腫)と言い、プラークができた状態を粥状(アテローム)動脈硬化と言います。
血管の内膜にプラークができると、血流が悪くなり、血管が少し収縮しただけで血流がとだえて、その血管により酸素や栄養が送られている心臓や脳に症状が起こります。
よって、この歯原性菌血症により、動脈硬化・心臓血管疾患・糖尿病・肥満・骨粗しょう症・脳血管疾患・高脂血症などの原因となることがわかってきています。
虫歯や歯周病を治療せずに放置しておくと、そこから菌が入り込み全身へ巡ります。
また、毎日の歯ブラシでも小さな傷ができてしまうことが多く、そこから菌の侵入が生じる可能性が高いため、虫歯や歯周病が現状では無い方も定期的な歯科医院への通院が必要になります。
ここで注意が必要なのですが、ブラッシングによって引き起こされる菌血症は、歯肉に炎症(腫れ)が生じている時に起こるのであり、健康な歯肉では菌血症のリスクはほとんどありません。
ブラッシングをリスクと考えて、口腔清掃を行わないと、プラーク付着増加と歯周病の進行により、菌血症の確率が上昇してしまうので、誤解しないようにして下さい。
「ブラッシングしたら血が出て怖くなったので、ブラッシングせずにマウスウォッシュだけで済ませている」と言われる方がたまに居られますが、これも間違いです。
血が出るのは、細菌がそこに存在しているからであり、清掃を行わない限り細菌は取り除かれません。
残念ながらマウスウォッシュだけで清掃しきれるものではありません。
それを、そのままにしておくと…歯周病の進行によって、骨は溶け、歯は抜け、上記のような全身疾患を引き起こしてしまうかもしれません。
ブラッシングで血が出る人は一度歯科で口腔内を診査してもらった方が良いと言えます。