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虫歯予防法 その17 各時期の食生活とお口の健康 離乳期その1
2018年5月22日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
今回は離乳期です。
離乳はお子さんの様子を見ながら、順序良く進めましょう。
離乳初期(5~6か月)
唇を閉じてゴックンと飲み込めるようになります。舌を前後に動かしています。
・粒のない、トロトロ状のものを
・徐々に水分を減らしてベタベタ状にしてゆく
・サラサラした液体はむせるので注意
・味付けはほとんど必要ありません
お湯でのばしたマッシュポテト、茹でてすりつぶした白身魚、ポタージュスープなど
離乳中期(7~8か月)
舌が上下に動くようになり、離乳食を上顎に押し付けてつぶして食べる
・指でつまんで軽くつぶせるくらいのものを
・煮くずれる一歩手前の野菜や豆腐くらいの硬さが目安
・栄養バランスも少しずつ考えてゆく
トロトロに煮たうどん、あんかけ豆腐、かぼちゃ、芋類、ニンジンなどのやわらかく煮たものなど
離乳後期(9~11か月)
舌が左右にも動くようになり、舌と頬の内側とで支えて歯ぐきで潰して食べる
・指でつまんで少し力を入れると潰せるくらいのものを
・軟らかいミートボールやフライドポテトくらいの硬さが目安
・塩や砂糖は極力控えて薄味にする
おかゆ~軟らかめのご飯、鶏肉や牛肉(赤身)のミートボール、甘さを控えた煮豆など
離乳完了期(1~2歳)
前歯でかじりとって食べられるようになります。歯もだんだんと生えそろってくる
・柔らかいものならたいてい食べられる
・胡椒やわさびなど刺激の強いものは避ける
普通のご飯、骨をとった煮魚や焼き魚(脂の少ないものを)、ふかし芋、バナナなど
牛乳には注意
離乳を始めて、母乳・人工乳以外に牛乳を飲むこともあるかと思います。
そこで注意が必要なのは、牛乳は鉄の含有量が非常に少ない食材だということです。
乳児が1日に必要とする鉄はおよそ5mgとされていますが、それに対して牛乳は、一般的に1リットル当たり約0.6mgしか鉄が含まれていません。
ですから、牛乳をたくさん飲むことでお腹がふくれてしまい、ほかの食材をあまり食べられない…ということが続くと、必要量の鉄分を摂取できなくて、鉄欠乏性貧血の症状が起こってしまいます。
1歳前に牛乳を飲ませると貧血になることがあると言われています。
また、1歳を過ぎても1日に600ml以上飲み続けると貧血になることもあるそうです。
牛乳を飲むから貧血になるのではなく、牛乳を飲みすぎてごはんがきちんと食べられなくなるのが主な原因なので、そこはご安心を。
体にいいと言われる牛乳ですが、それだけに頼ってはダメと言うことですね。