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虫歯予防法 その18 各時期の食生活とお口の健康 離乳期その2
2018年5月23日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
離乳期の続きをお話していきましょう。
奥歯がそろわないと食べにくいもの
・肉の塊
線維が強くて噛み切れない
↓
簡単にくずれるように軟らかく煮込んだり、ひき肉を使ったりする
・生野菜
線維が強くて噛み切れない
噛んでもばらばらになるだけで、まとまらない
↓
適当な大きさに切って、ポテトサラダに混ぜたり少量のマヨネーズであえたりして、口の中でまとめやすくする。あまり小さく切るとかえって噛み難くなるので注意
・ウインナーやかまぼこなど
噛んでもばらばらになるだけで、まとまらない
↓
生野菜と同じ
食べないのは嫌いだからとは限りません
赤ちゃんのその時の気分や体調で食事の量は増減します。食事は楽しい雰囲気でおいしく食べることが大切です。好き嫌いはよくないとばかりに無理やり食べさせることは避けましょう。
卒乳はいつ頃考える?
コップからゴクゴク飲めたら卒乳も考えましょう。
栄養面からいえば、離乳食を1日3回食べるようになったらミルクは必要ありません。
「おっぱいや哺乳瓶はコップから飲めない赤ちゃんのためのもの」とお子さんに伝えてあげましょう。
授乳はいつまで続けてもよい?
・WHOは最低2年以上を推奨しており、これが一応国際基準と言われています。
・わが国では、2002年母子健康手帳改定にて18ヶ月を目途に「栄養学的断乳」をすすめ、母乳の卒乳は子供が自然に離れる時と結論することが妥当であるとしています。
・基準はありますが、そこにとらわれ過ぎることはないと思います。お子さんの状態や、お母さんの状態などによっても、変わってくると思います。
・おっぱいを飲んだまま寝てしまう事へのケア(寝たら前歯を拭くなど)をしていれば虫歯予防的には問題ありません。
無理やり断乳することの赤ちゃんの負担
現在、赤ちゃんは生まれたときから目も見え、耳も聞こえることが解っています。
1歳位になり、外の世界との接触が増えるにつれ、不安や恐怖も感じるといいます。子供の方が大人よりストレスが多いとも言われているようです。
それを癒すのが母親の笑顔や抱っこであり、とりわけ大切なのが、おっぱいを吸うことなのだといいます。
にもかかわらず、断乳するために乳房にお化けを描いたり、からしを塗ったりすると、赤ちゃんは一番大好きなお母さんに裏切られたと思ってしまようです。
さらに精神的安息をもたらすおっぱいも奪われるわけですので、赤ちゃんが感じるストレスは相当なものになるようです。
断乳ではなく、卒乳を目指しましょう。