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感染性心内膜炎と菌血症

2018年7月28日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

今回は感染性心内膜炎と菌血症と題してお話していきます。

 

感染性心内膜炎

染性心内膜炎は、心臓の内側を覆っている組織(心内膜)に生じる感染症で、通常は心臓弁にも感染が及びます。

男性に多く発生し、すべての年齢層で女性の2倍、高齢者では女性の8倍にもなります。

高齢者でも多くみられ、すべての患者の4分の1以上が60歳以上です。

感染性心内膜炎は、具体的には心内膜の感染症を指しますが、通常は心臓弁のほか、心房・心室や血管のつながり方が異常な部分(心臓の先天異常)にも感染が及ぶことがあります。

感染性心内膜炎には2つの種類があります。

急性感染性心内膜炎

突然発症して数日で生命を脅かすようになります。

亜急性感染性心内膜炎

数週間から数カ月かけて少しずつ進行しますが、やはり生命を脅かす可能性があります。

 

 

原因

ときに血流に侵入した細菌(まれに真菌)が心臓弁に付着し、心内膜に感染することがあります。

異常がある弁、損傷している弁、人工弁は、正常な弁と比較して感染が起きやすくなっています。

亜急性細菌性心内膜炎を引き起こす細菌は、ほぼ常に異常な弁、損傷した弁、または人工弁に感染します。

しかし、病原性の強い一部の細菌は正常な弁にも感染する可能性があり、特に細菌の数が多くなると、その可能性が高まります。

 

 

症状

急性細菌性心内膜炎では、最初に突然の高熱(38.9~40℃)、頻脈(心拍数の上昇)、疲労が現れ、広範囲にわたる心臓弁の損傷が急速に生じるのが通常です。

亜急性細菌性心内膜炎では、疲労、軽度の発熱(37.2~38.3℃)、中等度の頻脈、体重減少、発汗、赤血球数の減少(貧血)などの症状がみられます。

これらの症状は微妙で分かりにくい場合があり、何カ月間も経過し、動脈の閉塞や心臓弁の損傷が起きて初めて心内膜炎と診断されることもあります。

 

心臓弁の表面に形成された細菌や血液のいぼ状のかたまり(疣腫[ゆうしゅ])が崩れて小さな欠片になり、血流に乗って別の部位に移動し、そこの動脈に詰まって閉塞を引き起こす(この現象を塞栓といいます)ことがあります。

ときに閉塞が深刻な結果につながることもあります。

脳に向かう動脈が閉塞すれば脳卒中が起こり、心臓に向かう動脈が閉塞すれば心臓発作が起こります。

また塞栓が起きると、詰まった部位で感染が起きたり、細い血管が閉塞して臓器の損傷につながったりします。

影響を受けやすい臓器として、肺、腎臓、脾臓、脳が挙げられます。

皮膚や眼の後部(網膜)の血管で塞栓が起きることもよくあります。

感染した心臓弁の底部や感染性の塞栓が起きた部位には、膿がたまることがあります(膿瘍)。

心臓弁に(数日のうちに)穴が開き、そこで血液の漏れ(逆流)が生じる場合があります。

一部の人はショック状態(重度の血圧低下)に陥り、腎臓やその他の臓器の機能不全が起こります(敗血症性ショックと呼ばれる状態)。

動脈の感染症により動脈壁がもろくなり、隆起や破裂が生じます。

動脈が破裂すると死に至る可能性があり、特に脳内や心臓の近くで起きた場合、その可能性が高くなります。

ほかにも以下のものがあります。

・悪寒

・関節痛

・蒼白(顔が青白くなる)

・痛みを伴う皮下結節

・混乱

 

そばかすに似た小さな赤い斑点(点状出血)が皮膚と白眼に出現することがあります。

赤色の細い線(線状出血)が爪の下に出現することがあります。

これらの点状または線状出血は、心臓弁で生じた血栓などが剥がれて移動してきたもの(塞栓)によって生じます。

大きな塞栓では、腹痛、血尿、腕や脚の痛みやしびれのほか、心臓発作や脳卒中が生じることがあります。

心雑音が生じたり、以前からみられた心雑音が変化したりすることもあります。

脾臓が大きく腫れることもあります。

 

 

 

以上が感染性心内膜炎の原因と症状ですが、原因で述べている通り、血液に細菌が入り込むことによって発症する疾患です。

つまり、菌血症が原因となる訳です。

 

 

 

 

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