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白い悪魔 9
2018年7月9日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
砂糖についての続きです。
どのような食品に気を付けるべきなのか?
基本的に、外食には砂糖が沢山使われていると思って間違いないでしょう。
レトルトなどは、裏の成分表示を必ず確認して選ぶようにしてください。
精製飲料水やドレッシングに「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」などと表示はないでしょうか。「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」はものすごく吸収が早いため、危険な糖類です。
また飲料ですと、知らず知らずのうちに飲みすぎてしまっていることもよくあります。
ですから、水分補給は水かノンカフェインのコーヒー・紅茶・お茶などで摂取しましょう。
残業続きでお疲れ気味の方、お仕事のもうひと踏ん張りに、「栄養ドリンク」や「エナジードリンク」を飲まれる方は多いのではないでしょうか。
そのビタミンやタウリン入りの栄養ドリンクにも、飲みやすくする為に糖類・人工甘味料が入っていますので、要注意です。
もし、ビタミンやタウリンを摂るのであれば、ドリンクタイプではなく、サプリメントでさらに品質の良いものから選ぶようにしましょう。
「みりん風調味料」には水あめやブドウ糖果糖液糖などの糖類が含まれています。ですので、かならずもち米、米麹と焼酎のみで製造されている「純本みりん」を選ぶようにしましょう。
煮物や酢の物など健康に良さそうな和食にも砂糖は使われていることが多いです。そのため、砂糖を完璧にゼロにすることよりも、減らすこと・代替品にすることを目指しましょう。
おススメな砂糖代用品
もし調理可能な方であれば、砂糖の代用品として、「ラカント」という天然の甘味料を使用してお料理をしてみてください。
「ラカント」というのは商品名になるのですが、「羅漢果(ラカンカ)」というウリ科の果実から抽出した甘味成分と「エリスリトール」というトウモロコシなどを発酵することで得られる甘味成分からできた天然甘味料になります。(液体タイプは保存料が入っていますので、余分なものが入っていない顆粒タイプの方が良いでしょう。)
他は、天然オリゴ糖のひとつである「ラフィノース」や「はちみつ」を少しだけ使用するのも手です。「ラフィノース」はビフィズス菌などの腸内の善玉菌の餌になるので、腸内環境改善にも有効です。
ただし、オリゴ糖は砂糖の約半分のカロリー(一部例外もある)となり、血糖値にも影響しますので、過剰摂取は控えてください。
「はちみつ」は自然界に存在する甘味成分で、ビタミンミネラル、酵素、アミノ酸、ポリフェノールが含まれることから、少量を上手に使用してみてください。
はちみつには、ブドウ糖や果糖が含まれます。精製された砂糖よりは、はちみつは血糖値の上昇は緩やかではあるものの、摂りすぎは余りおすすめできませんので、注意しましょう。
また果糖には老化の原因となるAGE(終末糖化産物)を生成させてしまうため、多量にとってしまうのも問題があります。実はブドウ糖より果糖の方が、AGE(終末糖化産物)を多く生成させてしまうことがわかっています。
オリゴ糖やはちみつの成分表示をよく見ると「水あめ」や「ブドウ糖液糖」など余計なものが入っていたということも少なくありませんので、必ず成分表示は確認してください。
旬の果物には、食物繊維、ビタミンやミネラル、抗酸化作用のあるポリフェノールなどのフィトケミカルが豊富で、摂るのは歓迎します。
しかし、果物に含まれる果糖は、直接的には血糖値をあげないのでインスリン分泌には影響はしないものの、果糖からブドウ糖がつくりだされる(糖新生)こともあります。
果糖の摂りすぎは中性脂肪を増やすことにも繋がりますので、摂りすぎは禁物です。
果糖には先述したAGE(終末糖化産物)の問題もありますので、砂糖を使ったスイーツの代わりとして少量をいただきましょう。
食物繊維の豊富なお野菜・イモ類からでも糖質は摂れますので、こういった食材を利用して、バランスの良い食事を心がけましょう。