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妊婦と歯科 1
2018年6月23日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
今回から、妊婦さんについてお話していきましょう。
妊娠期間
・初期:1~4カ月(0~15週)
4~8週は器官形成期な為、治療は応急処置のみになります。
・中期:5~7カ月(16~27週)
安定期である為、歯科治療をするならこの時期
・後期:8~10カ月(28~39週)
妊娠後期はおなかも大きいため、応急処置のみが望ましいです。
出産後6~8週以降に治療開始
妊娠中の口腔内の変化
唾液の質の変化 :女性ホルモン増加により、唾液の質に変化が生じ、口の中が粘つき、口腔内細菌の活動が活発になります。
歯肉の状態の変化:女性ホルモンの増加により、歯茎が腫れやすく、出血しやすくなります。
食生活の変化 :酸性の食べ物を好んで食べる傾向にあります。酸性の食べ物は、歯に悪影響を与えやすいです。
つわり :つわりに伴う嘔吐がある場合は、嘔吐することで胃酸によって歯が溶かされます。また、気持ち悪くてしっかりとブラッシング出来ない場合もあります。
妊娠によって直接虫歯になるわけではなく、上記の環境によって、口腔内の清掃が不十分になりがちであり、その為に虫歯が発生しやすい状態になり易いです。
妊婦さんの口腔ケア
妊娠中でもむし歯や歯周病の発生メカニズムは同じなので基本的な予防方法は変わりませんが、ホルモンバランスの変化によって歯肉炎が起こりやすくなっています。
また、つわりなどで歯みがきすることが困難になってしまうこともよくあります。
さらにそれらが重なるとお口の中が不潔になり歯肉炎の症状が悪化し、歯ぐきの痛みによって歯みがきが困難になることもあります。
このような場合は
・ ヘッドの小さな歯ブラシを使う(子ども用等)
・ やわらかめの歯ブラシを使う
・ 歯を磨く時に歯ブラシの動かし方を小さくする
・ 前かがみ気味で、前に掻き出すように磨く
・ においの強い歯磨剤をさける
・ できるときに何回かに分けて磨く
・ 歯みがきができない時は甘いもの(お菓子、ジュース)などをひかえる
などを心がけましょう。
しかし、つわりがひどいときはあまり神経質にならずに、洗口剤を使用するようにし、調子の良いときに磨く程度で良いでしょう。