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虫歯予防法 その4 フッ素の使い方
2018年4月28日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
今回はフッ素の使い方をお話していきましょう。
先に言っておきますが、フッ素は汚れの上からでは効果がありません!キチンとしたブラッシングや歯科医院での清掃が行われていることを前提としてお話を進めていきます。
フッ素は低濃度と高濃度で使用方が変わります。
高濃度フッ素は歯科医院でしか塗布できませんので、歯科医院にて清掃を受けた後に塗布してもらうと良いでしょう。
低濃度フッ素はセルフコントロール用です。家庭にて用いてもらうもので、主にフッ素配合歯磨剤・フッ素ジェル・フッ素洗口液の3種類が使われています。
フッ素配合歯磨剤
最も身近で手軽なフッ化物です。虫歯予防の効果を高めるためには、長い時間フッ素が口の中に留まっていることが大切です。歯磨剤の使用量や洗口の仕方が重要になって来ます。
年齢 | 使用量 | 歯みがき剤の フッ素濃度 |
洗口その他の注意事項 |
---|---|---|---|
6ヶ月(歯の萌出) ~2歳 |
切った爪程度の少量
|
500~1,000ppm | 仕上げみがき時に保護者が行う。 |
3~5歳 |
5mm以下
|
500~1,000ppm | 就寝前が効果的。 歯みがき後5~10mlの水で1回程度洗口。 |
6~14歳 |
1cm程度
|
1,000ppm | 就寝前が効果的。 歯みがき後10~15mlの水で1回程度洗口。 |
15歳以上~成人 |
1~2cm程度
(約1g) |
1,000~1,500ppm | 同上 |
・歯磨き法(通常磨き)
上記方法で、フッ素洗口液と同様の効果が得られるとされています。
・ダブルブラッシング法
「1回しか洗口しないのだと、どうしても口の中に汚れが残っているような気がして気になってしまう」という方にお勧めなのがこの方法です。
1回目は歯みがき剤をつけてもつけなくてもよいので、十分にみがいて十分にうがいをする
2回目はフッ素配合歯みがき剤をつけて、全部の歯に延ばすようにつけて、1回吐き出し、1回だけうがいをする。
という方法です。こうすると、汚れを落とした後、よく洗口することも出来ます。
1回目に歯磨剤をつけて磨き、よく洗口した後にフッ素ジェルを塗るかフッ素洗口液で洗口するという方法もOKです。
フッ素ジェル
歯磨剤と違って、研磨剤やその他の成分が入っていないのが特徴です。
1回洗口だと歯磨剤の成分が残るのが気になる方や、まだ洗口できない乳幼児などに適しています。
フッ素洗口液
歯磨剤やジェルのように塗布するものと違い、液体なので歯の隅々までフッ素が行き渡るため、3つの中で一番予防効果が高いとされています。
無味無臭の無色透明の液体なので、間違って飲んでしまわないように管理が必要です。
以上3つのフッ素を上手く活用して虫歯予防していきましょう。