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虫歯予防の為の基礎知識

2018年4月23日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話

皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。

今回から虫歯の予防法についてお話していきますが、虫歯予防を理解するために知っておかなければならない一番大事な基礎知識のお話から始めましょう。

脱灰と再石灰化です。

 

皆さん、酸性、アルカリ性、中性という言葉を小学校や中学校で聞いた覚えがありませんか?Ph(ペーハー)という数値を使います。pHは酸性からアルカリ性の間に0~14の目盛りをつけて、酸・アルカリの度合いをその目盛りの数字で表すもので、 pH7を中性とし、それ未満を酸性、それより大きければアルカリ性としています。 pH7よりも値が小さければ小さいほど酸性の性質が強く、値が大きければ大きいほどアルカリ性の性質が強いことになります。

歯はPh5.5~5.7で溶け始めてしまいます。

私たちが日々口にしている食品の大半は酸性食品です。

通常、私たちの口の中は、Ph6.8のほぼ中性になっていますが、それらの食品を口にすると急激に酸性に傾いてしまいます。

そうすると、歯は溶け始めてしまいます。

また、歯垢(プラーク)1mg中には約2~3億の細菌が生息しています。このうちミュータンス菌やラクトバチラス菌などが、むし歯の原因菌となります。この細菌が食物中の糖を取り込み、分解して酸を産生してしまいます。

これらの食品の酸や細菌が産生する酸が歯の成分であるハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの結晶)を溶解するという過程が脱灰という現象です。

ここで、皆さんは「食べただけで歯が溶けちゃうの?じゃあ溶けた歯はどうなっちゃうの?」と思うかもしれません。

人間の体は本当によく出来ていて、唾液が口の中の酸を中和してくれます。中和されると、唾液中にあるカルシウムイオンやリン酸イオンが歯の表面に戻っていきます。この過程が再石灰化という現象です。

 

 

つまり、私たちは細菌がいてもいなくても、日々脱灰と再石灰化を繰り返しているということです。

この繰り返し起こっている流動的なプロセスのことを「う蝕」といいます。

このプロセスにおいて、何らかの原因により脱灰の比重が多くなってしまい、歯の表面からカルシウムやリンが失われてしまうと、その表層は非常に脆くなります。

この脆くなった表層が更なる脱灰や強い刺激を受けた時に崩壊し、穴が開いてしまいます。この穴を「う窩」と言います。皆さんがよく使う虫歯の正式名が「う窩」です。

「う窩」になってしまうと、もう再生できません。

一言で「虫歯予防法は?」と言うと、「脱灰と再石灰化の揺れ動く天秤を大きく揺り動かさず、再石灰化に傾くようにうまくコントロールすれば良い」と言えます。

では実際にはどうすればよいのかを、次回からお話していきましょう。

 

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