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歯が溶ける! ~酸蝕症にご用心~
2019年4月16日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
皆さん、歯が溶けると聞くと虫歯を連想しますよね。
でも、虫歯ではないのに歯が溶ける事があるって知っていました?
酸蝕症と呼ばれるものですが、主に食生活習慣からおこっていきます。
ゆっくりと進行するため、ご本人も気付きにくい酸蝕症。
今回は酸蝕症についてお話していきましょう。
酸蝕症の特徴
・歯の先端が以前より薄くなってきた
・冷たいものでしみやすくなってきた
・歯が黄色っぽく、艶が無くなってきた
・歯が小さくなってきた
・歯の表面にガタガタと段差が出来てきた
・歯の詰め物が浮いたように、歯との段差が出来てきた
上記のような症状があれば、酸蝕症の疑いがあります。
知覚過敏や歯ぎしりによる摩耗との鑑別が必要になります。
酸蝕症の原因
歯は体の中で一番硬い組織で、かなり頑丈に出来ています。
でも、酸には弱く、酸にさらされると溶けてしまうという弱点があります。
虫歯は虫歯菌が作り出した酸によって歯が溶かされて穴が開く病気ですが、酸蝕症は虫歯菌が関与せずに、酸が直接歯に触れて起こる現象です。
酸蝕症を起こす主な原因
・食品に含まれる酸
酸っぱい食べ物や飲み物を好む人は、酸蝕症を起こしやすくなります。
特に、健康のために酢や酸っぱいものを摂ることが多い人は要注意です。
飲む健康酢・酢の物・レモン・柑橘系・柑橘系100%ジュースなど、健康に良いと思って頻繁に口にしていると、酸が徐々に歯の表面を溶かしてしまいます。
健康の為には良くても、歯には逆効果になってしまうのです。
・胃酸の逆流
逆流性食道炎の人は胃酸が口の中に上がってきて、歯を溶かしてしまいます。
過食嘔吐の人も同様です。
胃酸は強酸ですので、歯には大敵です。
虫歯は部分的に歯が溶かされていきますが、酸蝕症の怖い所は、歯が全体的に溶けていくことです。
また、変化がゆっくりと起こるため、気付きにくいのも難点です。
心当たりのある方は、食生活や胃の調子を今一度見直してみましょう。