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それでもお口で呼吸しますか? 口呼吸について 3
2018年12月18日【カテゴリ:お口の健康にまつわる話 】
皆さんこんにちは!神奈川県海老名駅東口徒歩3分にあります、予防歯科 K’sデンタルクリニック 院長の鎌田です。
口呼吸の続きです。
口呼吸の問題点
2.口呼吸によっておこる体の異常
・細菌が体内に入りやすく、温度調節もされないので、病気を引き起こしやすい
鼻はフィルターと加湿器及びエアコンの役割をしています。その鼻を介さずに呼吸するため、細菌が体内に侵入しやすく、取り込む空気も乾燥していたり高温だったりしてしまうため体を壊しやすくなります。
・体内に取り込む空気量が多いことで、体内のガス交換能力が低下し、脳への血流を低下させる。
口呼吸の全身への影響として、最も重大な事は血中CO2(二酸化炭素)濃度の低下です。
二酸化炭素は、脳幹にある延髄の呼吸中枢に働きかけをして、体内のガス交換をコントロールしています。ゆっくりした鼻呼吸では酸素と二酸化炭素のバランスが取れているのですが、口呼吸は、大量に吸気(吸い込み)することによって、過剰な酸素が、一部活性酸素となって、細胞を傷害するリスクの問題が考えられます。また、大量の呼気(吐き出し)によって、生体に必要な二酸化炭素も必要以上に放出することになります。呼吸で体内に入った酸素は、血中のヘモグロビンと結合して運ばれ、必要とされる組織や臓器で結合が解かれて酸素が放出されます。この運搬は、動脈血中の二酸化炭素濃度に左右されています。つまり、体内に一定量の二酸化炭素が存在しないと、効率よく酸素が体の隅々まで運搬され、必要な組織で供給されないという事です。結果、様々な臓器で機能低下を引き起こします。もちろん、脳の活動も低下してしまいます。
・睡眠時無呼吸症候群を引き起こす
「睡眠時無呼吸症候群」とは、眠っている間に一時的に呼吸がとまってしまう疾患をいいます。いびきをかいたり夜中に目を覚ましやすくなったりするだけでなく、酸素不足により脳や体へ大きなダメージを与える可能性のある疾患です。寝ている間、口呼吸は喉がふさがれてしまい、下顎につけている舌の力が抜けて喉のほうに落ちこんでしまうため、呼吸がしづらくなり無呼吸状態を引きおこすのです。